ラブラドライトとは
和名を曹灰長石と呼びます。一見すると薄いグレーや黒っぽい色合いですが、見る角度により青、緑、金色などオーロラのような神秘的な色彩を放つ石です。
この独特の輝きはラブラドレッセンス(ラブラド光線)と呼ばれ、「アワビ貝の光沢」や「玉虫」「アゲハ蝶の羽」などに例えられます。
鉱物学としては斜長石に属し、曹長石と灰長石の固溶体と位置付けられています。
ラブラドレッセンス(ラブラド光線)
ラブラドライトのもつ幻想的な輝きは、結晶が何層も重なるように成長し、結晶の特定の面に薄い金属鉱物の層が並んでいるため、その層の境界で光の分解が起こることが要因とされています。
この効果は「ラブラドルの光(ラブラドレッセンス)」と呼ばれ、ラブラドライトのひとつひとつが世に二つとない個性が光る石といえるでしょう。
ラブラドライトの仲間
レインボームーンストーン
無色~薄い白色の石に、ブルー、ピンク、オレンジ、白、グレーなど様々な色が浮かぶ上がる「レインボームーンストーン」は「ホワイトラブラドライト」の別名が示すように、鉱物としては「ムーンストーン」ではなく、石の色が白い「ラブラドライト」です。
スペクトロライト
斜長石の一種で、主にフィンランドで産出される黒いラブラドライトです。
他の産地のラブラドライトより長い時間をかけ、ゆっくり成長したため層状構造が整然とし、また石の色が黒く強い虹色が特徴です。
しかしながら、他の産地のラブラドライトとの線引きが明確ではないため、多くは見た目により決められています。
ムーンストーンとは 長石(フェルドスパー)という鉱物グループの一種です。語源はギリシャ語で月を表す「セレニテス(selenites)」からきています。 古来より、月の光でこの石を見ると「月の満ち欠けに従い、その形も大きくなったり、小さく[…]
アンデシン
長石の中でも珍しい赤系の色のほか、緑、白などの色が見られ、中でも透明度が高く赤色が強いものは価値が高く宝石として加工されるものもあります。
ラブラドライトの意味・効果
- 月、太陽を象徴
- インスピレーションをもたらす
- 芸術的なセンスや創造力を高める
ラブラドライトの歴史・逸話
18世紀の後半にラブラドール半島(カナダ)で宣教師により発見され、「ラブラドライト」の名前もその地名に由来しています。
独特の美しい輝きは宇宙を想像させ「月の太陽を象徴する石」と言われ、月のパワーがもつ直観力と、太陽のパワーがもつ活力をもたらす石と信じられてきました。
DATA
英名 | Labradorite |
和名 | 曹灰長石(そうかいちょうせき) |
組成 | (Ca[Al2Si2O8])50~70+(Na[AlSi3O8])50~30 |
色 | 淡青緑色 淡青色 青灰色 |
光沢 | ガラス光沢 |
結晶系 | 三斜晶系 |
へき開 | 完全 |
硬度 | 6.0~6.5 |
比重 | 2.69~2.72 |
ラブラドライトの主要原産地
カナダ、マダガスカル、フィンランド
ラブラドライトの浄化・お手入れ
圧迫に弱いため、取り扱いにご注意ください。
また、超音波洗浄も避けてください。
浄化のおすすめは、水晶クラスターやセージ、月光など。
長時間の太陽光、流水は避けてください。
ラブラドライトの販売
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