◆アイオライト
日光の当たる角度によって色が3色に変わるという特性を持つアイオライト。
この特性を生かして、かつてバイキングが航海の際にアイオライトを羅針盤代わりに使用し、太陽にかざして青色が鮮明に見える方向に船を進めたと言われています。
アイオライト(Iolite)の語源は、ギリシア語の“ion(菫色)”と“lithos(石)”です。
この名前は、ブルーのサファイアと並べた時にアイオライトがいくぶん沈んだブルーに見え、それが「菫(すみれ)がかった色」と例えられたことに由来します。
鉱物学上では、『コーディエライト(Cordierite)』で、この鉱物の研究者であるフランスの地質学者コルディエ(P.L.A.Coldier)の名前にちなんで名づけられました。