迷いを払拭し、意思を明確にする石
カイヤナイトとは
美しい群青色が特徴的な石で、平板状の結晶で産出された状態の原石は、コレクターの間でも人気があります。
カイヤナイトの独特のブルーは、サファイアと同じく、含まれる鉄とチタンが要因となっています。外見だけではブルーサファイアと見間違うこともあります。
最高品質のカイヤナイトにおいてはサファイアにも引けを取らない美しさがあります。
劈開性が強く、結晶の方向によって硬度に極端な差があることから、特定の方向に対しては非常に割れやすく、他の方向には割れづらいという性質を持つため、「ディスシーン(二硬石)」という別名がつけられています。
カイヤナイトという名前は、ギリシア語で青色を意味する言葉「kyanos 暗青色」が由来になっていると伝えられています。
カイヤナイトの主な産出地は、ブラジルですが、近年、ネパールではサファイアのように青いカイヤナイトが発見され、話題となりました。
また、カイヤナイトは基本的にブルーの石ですが、中にはグリーンの美しい物も存在し、産地によっても大きく質感が異なってきます。
カイヤナイトと同じ化学式で形成されているものに、「アンダリュサイト」や「シリマナイト」がありますが、比重や石の性質、見た目が異なるため同質異像とされています。
この現象は、主に形成環境が異なることにより起こるとされています。
カイヤナイトの意味・効果
- 精神的な疲れを癒す
- 依存心や甘えをなくす
- 心の呪縛を解き放ち、新境地を開拓する
- 固定概念をなくす
- 悪習慣を治す
- トラウマを解消し、潜在能力の発揮
DATA
英名 | Kyanite |
和名 | 藍晶石(らんしょうせき) |
組成 | Al2[O | SiO4] |
色 | 青色、緑色 |
結晶系 | 三斜晶系 |
へき開 | あり |
硬度 | 4~7.5 |
比重 | 3.53~3.68 |
カイヤナイトの主要原産地
ブラジル、タンザニア、ケニア、インド、ミャンマー、スイス、イタリア
品質の見極め方と有色の含侵処理について
透明感があり、色が均一なものが良質のものとされています。
カイヤナイトは石自体が割れやすい性質のため、表面に含侵処理が行われています。
現在、市場で流通しているカイヤナイトは有色の含侵処理がされているものがほとんどです。
中には無色の含侵処理のものもございますが、有色に比べると、色味にばらつきがあり均一ではないことがほとんどです。
ナチュラルカラーで、透明感があり、均一に綺麗なブルーが出ているものほど希少価値が高いものとされています。
有色の含侵処理を施したカイヤナイト
無色の含侵処理を施したカイヤナイト
一般的に流通している色鮮やかなカイヤナイトは、有色の含侵処理が施されているケースがほとんどです。
有色の含侵処理の方が、色が均一で鮮やかですが、無色の方が、有色に比べると透明感を感じることができ、またバイカラーな色味、石本来の色彩を楽しめます。
カイヤナイトの浄化・お手入れ
割れやすい性質、劈開性(へきかいせい:硬度に関係なく、ある一定の方向に割れやすい性質のこと)があるため、衝撃を与えないように、取り扱いには注意が必要です。
浄化にはセージでの浄化がおすすめです。超音波洗浄には向きません。
カイヤナイトの販売
ブレスレット(無色含侵)