天然石ビーズの穴を大きくする方法

ここでは、アクセサリーに使用されている、天然石、パワーストーンビーズの穴の直径を大きくする方法を解説していきます。

なぜ通し穴の直径を大きくする必要があるか

ビーズの穴の直径が小さいと、ブレスレットでオペロンゴムなどを使用している場合、ほつれや劣化の原因となります。
また、アクセサリーを製作する際にTピンなどが入らないといったケースも考えられます。

適切な穴の直径にすることで、トラブルを回避することが可能です

穴が小さい場合は、少し手を加えることで、直径を大きくすることが可能です。

適切な穴の直径

ブレスレットなどの場合、ビーズの穴の直径は1.2mm-1.5mmが最適です。
当店では、オペロンゴム(太さ/約0.8mm)で4重に紐を通す場合は穴の直径は1.5mmを推奨しております。

ピアスやペンダントに製作する場合、穴の直径は1mm程度が最適です。
穴の直径が大きすぎるとTピンやデザインピンが抜け落ちてしまう可能性があります。
使用する用途によって穴の大きさを調整しましょう。

穴を大きくする方法

穴が小さい場合は、少し手を加えることで、直径を大きくすることが可能です。
必要な工具、作業手順をまとめました。ご参考にどうぞ。

必要な工具やその他道具

リョービ(RYOBI) ホビールータ HR-100 682500A

リョービ(RYOBI) ホビールータ HR-100
回転数を何段階にも調整でき、とても便利。
長時間の作業も苦になりません。
電池式や手回しのビーズリーマとは比べ物にならないパワーです。

ダイヤモンドビット

ダイヤモンド ビット
リョービ(RYOBI) ホビールータの先端に取り付けるビットです。
軽は2.35mm軸を使用。
今回はブレスレット用のビーズを加工するため先端はφ1.5mm程度のものを使用します。

保護メガネ

保護メガネ
加工の際、水や削りカスが飛ぶため、目の保護に必要とします。

延長コード

延長コード
必須ではないがあると便利です。ホビールータの電源コードは2mのため、近くにコンセントがない場合に必要とします。電源コードが突っ張った状態で作業すると事故の原因になります。

歯間ブラシ

歯間ブラシ
研磨後の穴の掃除に使用します。
L字型のものではなく、I型のものを選びましょう。
歯間ブラシの先端
先端はゴム状ではなく、ブラシ状のものがお勧めです。

洗面器、湯桶(最低2個)

研磨の際には、水を使用します。
洗面器などを用意しておくと便利です。

新聞やチラシなどの床を養生するもの

研磨の際に、水しぶきが周囲に飛びます。
汚れてもいいように、養生のため使用します。

 

作業工程

①作業前の下準備

作業台に、新聞などを引き養生をします。
加工中は水を使用しながら研磨するため、濁った水が周囲に飛び散り、汚れから防ぐため。

用意した2つの洗面器に水を張ります。
加工用の洗面器加工が終わったビーズを入れる洗面器として使用します。

②いよいよ研磨開始

加工用の洗面器にビーズ、ホビールータのビッド部分を水に浸けます。
ビーズ、ビットともに濡れた状態で、ビーズの穴にビッドを差し込み研磨を始めます。
ホビールータの回転数の目盛りは「2」前後で十分です。

玉の中心ぐらいまで研磨したら、次は反対側の穴から研磨をし、少しずつ大きくしていきます。
一度に穴を大きく広げようとすると、ビーズが割れる可能性があります。手先を怪我する恐れがあるので慎重に。
研磨時は、大きな音が出ます。近隣のご迷惑にならないようにしましょう。
③研磨が終わったら汚れを落とす

研磨が終わったビーズは、用意しておいたもう片方の洗面器に浸けておきます。
研磨した穴には、削られた粉末がびっしりと詰まっています。
すべての玉の研磨が終わったら、洗面器の中に手を入れかき混ぜて中の汚れを落としましょう。

④ビーズを乾かす。

洗面器からビーズを取り出し、新聞紙やキッチンペーパーなどの上におき1日放置。
穴の中に入り込んだ水までしっかりと乾燥させましょう。

⑤穴の中を掃除して完了!

穴の中には落としきれなかった削りカス、白い粉のようなものが残っています。
歯間ブラシでお掃除すれば完了です!

その他の方法

上記方法は大量のビーズの穴を、効率よく作業するための工具を使用しております。
少量の玉だけ、穴を大きくしたいという方は、手回しや電池式のビーズリーマーなどの工具を使用してみるのも良いかもしれません。

ビーズの穴を大きくする方法
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