ギベオン隕石は鑑別書に記載される物質名は、天然隕石(メテオライト)、宝石名は鉄質隕石と表記されます。ギベオン隕石は商品によって一部鑑別書の発行ができない商品もございます。鑑別書の発行について、詳しく説明をしていきます。
ギベオンの鑑別書
物質名 | 宝石名 |
---|---|
天然隕石(メテオライト) | 鉄質隕石 |
色相・透明度 | |
銀灰色、不透明石:表面のメッキ層の色 |
鑑別書発行する際の注意点
隕石の鑑別には、鑑別の対象となる隕石が360度方向から見える状態でなければ、鑑別を行うことが出来ません。
①ブレスレットなどの商品であれば、ビーズ1粒ずつが360度見える状態のため、鑑別の発行は可能です。
②ペンダントのようにフレームで覆われている、裏面が見える状態でない商品などは、通常鑑別ができない商品となります。
鑑別が可能と、鑑別が不可能な商品を分かりやすくまとめてみました。
鑑別が可能な商品
鑑別が不可能な商品
ペンダント(フレームで覆われており、正面からしかギベオンが確認できない)
商品の解体を行い、ギベオンの部分を取り出し、断面が見える状態、360°方向から見える状態であれば、中に埋め込まれているギベオンの鑑別は可能です。
実際にギベオンを解体してみた!
ペンダントなどのフレームで覆われている、通常は鑑別ができない商品において、どうしても鑑別結果が欲しいと仰られるお客様がいらしたため、実際に商品の解体を行ってみました。
解体を行った商品がこちら
(左)解体前、(右)解体後
ニッパーでフレームを切断し、中のギベオンを取り出しました。
ペンダントの中には、厚み1mm程度の薄い板状のギベオンが埋め込まれていました。
解体した結果、実際に使用されているギベオンは、ほんのわずかということが判明。
ギベオンの上に、ガラスを埋め込むことにより、厚みがあるような形に見えていることが分かりました。
埋め込まれていたギベオンはほんの僅かでしたが、4億5千年前に落下したとても希少な隕石にが使用されていることに変わりはありません。
解体したギベオンを、鑑別してみた!
日本彩珠宝石研究所に事情を説明し、ギベオンの鑑別を依頼してみたところ、快く承諾を頂きました。
鑑別結果がこちら
解体してしまったペンダントは元に修復することが出来きないため、鑑別を依頼する際にに解体前の商品と解体を行った商品の2点を提出し、鑑別書を発行して頂きました。
鑑別結果は、無事に「天然隕石(メテオライト)」と表記がされました。
鑑別書の発行をお断りさせて頂いている商品において、鑑別書が必要とされるお客様に関しましては、2個(1個は鑑別のために解体)ご注文を頂戴できますれば、ご対応も可能です。
ご希望のお客様は、ご購入前に当店までご相談をお願い申し上げます。
ギベオン隕石とは ギベオン隕石は1938年(1936年の説もあり)にナミビア共和国のギベオンという町で発見された主に鉄とニッケルからなる鉄隕石(メテオライト)です。 隕石を英語で言うと「メテオライト」といい、「空からの石」という意味[…]